エンジニアは、趣味だとしても楽器演奏をやったほうがいい理由
こんにちは
このエントリは、下記の記事にインスパイアされて書いています。
かくいう私も音楽学校出身で、紆余曲折してITの世界で生きることになりました。といっても、誰でも入学できる学校でしたので、大したものではありませんが。
さて、なぜ私が楽器演奏にフォーカスしてこのエントリを書くかというと、
演奏をする人は、時間のとらえ方が一般の人と異なるためです。
バンド演奏しかり、クラシックしかり、ジャズやブルースのインプロヴィゼーションしかり、尺は決まっていても、そこで何を表現するかは、演奏家の自由なわけです。その自由空間の中で、何をどう表現するか、リズム、ハーモニー、メロディを直観で表現しながら、曲とアンサンブルを彩っていくわけです。
なお、上記記事では、コミュニケーション能力を期待できるとありますが、これは、音楽に限らず、どの世界でも社交的な人間としては、一般的な能力だと思われますので、ちょっとどうかなぁ?と思っています。
それよりも特筆すべきなのは、集中力の高さだと思います。
よく、集中力は30分で切れるといいますが、それは30分ずっと集中した場合の話であって、プロ、アマ問わず音楽を志す人は、8時間、10時間当たり前に集中できます(途中数分の休憩を挟んだとしても)。一秒の感覚が一般より長く感じ、集中力も常に最高潮にあるため、記憶力に長けることになります。
そして、自分の好きなこと、やりたいことであるからであるからこそ、没頭し続けるという、ある意味パラノイア的な執着心もあります。
彼らが得意なのは、自分の世界で、自分の好きなペース(ただし一般の人からすると常軌を逸するハイペース)で表現し続けることです。
これって実はエンジニアに似通る点があると、私は思っています。
私はエンジニアではありませんので、ここからは語弊があるかもしれませんがご容赦ください。
エンジニアは、徹底的な論理と自身が持つ技術でもって、世間で使われるプロダクトを制作するチャンスがあります。
マネジメントとビジネスいう概念さえなければ、のびのびといい作品を探求していられるでしょう。
ただし、エンジニアはビジネスの世界に生きる人種ですから、マネジメントもビジネスも(いやいやながらも)無視するわけにはいきません。
ならば、自身の作品をマーケットインにしてしまえばよいわけです。
音楽では、ソロでもバンドでもオーケストラでもなんでも、メンバーもしくはオーディエンスがいて初めて成り立つものです。
お互いのの反応にインスパイヤされ、より良い作品をその場で作り上げていく力があります。常に自身の限界に挑戦しながらも、周りに応えていくことをリアルタイムに行い、何らかのパッケージに収めるわけです。
これを技術をエンジニアが取り込めば、常々プロダクトアウトになりがちな発想をあっさりとマーケットインに転換できるのではないかと思います。
というわけで、エンジニアの皆さまは、ギターでもベースでもピアノでも、自分が好きな曲をコピーして演奏してみませんか?できれば、5万円以上の投資をしたほうが望ましいです。10年回収と思えば安いものでしょう。
そして、いつかどこかで弾き語りやバンド演奏をする機会があれば、見る目が変わるかもしれません。1bitくらいの確率でモテ期が到来するかもしれませんね。
余談ですが、とある有名な一部上場の役員が3ピースのロックバンドをアフターで行ってたりもします。楽器演奏とは身近なものだったりします。努力すれば結果が出る単純な世界ですので、自己投資として楽器演奏で内面を磨くのはいかがでしょうか。